私は、鹿児島実業硬式野球部に特待生で入部しました。この記事では、鹿児島実業硬式野球部に入部するまでに至った経緯や入部してから何が一番求められるのか、ご紹介します。
特待生は秀でた一芸をもっている
まず、入部して一番感じたのは、特待生で入部した選手には秀でた一芸があるということです。
具体的には、ピッチャーでは球速、コントロール、三振の取れる変化球がある。バッティングでは、長打力やミート力。守備では、スローイングの正確性や握り替えの速さなど。
とにかく1つでも飛びぬけた能力を持った選手ばかりでした。
中学卒業したばかりの選手でしたが、ピッチャーでは球速135キロ投げる選手や軽々と柵越えを放つ選手、レギュラークラスの守備力を持った選手など、さすが強豪校といった感じでした。
自分は、走力と守備力、ミート力を買われてスカウトに至ったと後から聞きました。
スカウトされる方法 【スキル編】
守備
鹿児島実業からスカウトされるためには、守備力は大事だと思います。
鹿児島実業は、入部してから感じましたが、メンバー選考の段階では、まずノックで選手を振るいかけます。守れない選手は、どれだけ打撃が良くてもメンバーには入れません。
逆に守備力があればバッティングは多少目をつむってくれる印象です。入学したい選手は、守備力を鍛えましょう。
打撃
次にバッティングです。バッティングでは、「かっこよく打て」と指導者からはよく言われます。
プロ野球選手でかっこ悪い打ち方の選手はいないですよね。やはり、カッコいい打ち方というのは理にかなっているバッティングフォームだからです。
これは口酸っぱく言われました。
あとは、しっかり振り切る、当てに行かないスイングができるかです。素振りでは、すごいいいスイングをしていても打席に入るとなかなか振れない選手は多いと思います。しっかり打席でも自分のスイングができる選手が重宝されていた印象です。
フィジカル
高校野球で活躍するために大切な体作りができているかも、重要なポイントです。やはり、体が大きいとスカウトの目にも止まりやすいです。
入学後も体ができていると早くからトップチームに入りやすいです。まずは、体作りをしましょう。
私が入部した当時のチームメイトの身長や体重を振り返ってみると、
身長は、170後半~180センチ、体重は70キロから80キロくらいが平均値くらいでした。
ほかの高校の1年生と比較すると、大きい選手が多かったですね。
プレースタイル
プレースタイルも鹿児島実業からスカウトされるには大切な要素だと感じます。
鹿児島実業のチームカラーとしては、全力疾走や全力プレーが大前提にあります。試合で全力疾走ができているか、最後まであきらめない姿勢が見えるのかも大切になってきます。
また、チーム内で中心的な役割を担えているかも大切です。例えば、キャプテンでチームをまとめていたり、試合中にチームメイトを鼓舞できたりとチームにとってプラスになる行動や姿勢を見せられるかもスカウトは見ていると聞いたことがあります。
スカウトされる方法【キャリア編】
クラブチームに入る
所属チームはどこがいいの?と悩む方も多いと思いますが、自分は硬式野球のクラブチームに入ると入部への近道になると考えます。
クラブチームの指導者は、長年そのチームの指導をされている方が多いです。そのキャリアの中で、強豪校の指導者とのつながりをお持ちの方がほとんどです。
ですので、いい選手がいたらすぐに連絡してスカウトまでの話がスムーズに進行しやすいと思います。
鹿児島実業も特待生のうち、県内の硬式クラブチームからの入部が半数以上を占めます。
対照的に、中体連の部活動での軟式野球部から鹿児島実業への入部を検討するとなると、実績や評判がとても大事だと思います。
クラブチームの指導者とは違い、強豪校の指導者とつながりを持っている指導者がすくない印象です。中体連からスカウトされ入部するとなると、県大会での上位進出や全国大会出場レベルの実績がないとまずスカウトの目に留まらないでしょう。
県大会での上位進出や全国大会出場となると、スカウトが試合の視察に来る確率が高まります。そこで結果を残すとスカウトされやすいと思います。
県大会での上位進出や全国大会出場レベルの選手になると県内での評判や口コミも自然と多くなりスカウトの耳にも入りやすいでしょう
入学までの流れ
ここで入学までの流れを紹介します。
私は、当時、地元の硬式野球クラブチームに所属し野球をさせてもらってました。
実績としては、県大会ベスト4が最高成績でした。
当時はチーム内では、1番打者として活躍しショートやセカンドを守っていました。
スカウトされる
私が、鹿児島実業高校にスカウトしていただいた時期は、中学三年の夏ごろでした。これは、多くの強豪校のスカウトと比較するとかなり遅いほうだと思います。
早い高校では、1年生のころから声をかけ始めるとも言われています。
中三の夏の大会の試合を鹿児島実業の監督が視察に来ていました。この視察は、当時、同じチームのチームメイトにめちゃくちゃ上手いショートの子と、長身のサイドスローエースを見に来たと騒がれていました。
そこで、二遊間を組んでいた私にも目を配ってくれてスカウトしていただきました。
正直、行きたいとは思っていましたが、いけたらいいなくらいで本心は難しいのではないかなと感じていました。なので最初は自分でいいの?って感じで嬉しいというより驚きが大きかったと覚えています。
入学を決める
スカウトから2週間以内に返事をくださいと監督から伝えられ、私はすぐに行きますと返事しました。
鹿児島実業以外にも、樟南高校や鹿屋中央高校などから誘いがありましたが、憧れから鹿児島実業に即決しました。
まとめ
鹿児島実業硬式野球部に特待生で入部する方法についてご紹介しました。伝統のある強豪校ですので、毎年実力のある選手が入部してきます。人気もあるので、競争が激しいですが、入学できると野球人として人間としても成長を実感できる最高の環境が待っています。
私自身、鹿児島実業で過ごした3年間はとても充実し3三年間を過ごすことができました。高校の仲間とは今でも定期的に集まるほど仲がいいです。
入部を検討している方の参考になればうれしいです。
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